大会長あいさつ

このたび、第26回日本医療情報学会看護学術大会を鹿児島の地で開催させて頂くことになりました。会期は2025年6月27日(金)~28日(土)になります。

2025年は、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、医療や介護などの社会保障費の増大が懸念されています。その対策として、地域包括ケアシステムの構築や生産性の向上に対してICTが推進されてきました。一方で、経済産業省はDXレポートにおいて、DXを推進しなければ業務効率や競争力の低下が予測されると警鐘を鳴らしています。これらの社会的ニーズや国策において、看護界もDXやAI、ロボットなど新技術を取り入れ、患者サービスの向上のみならず、自らの職場環境改善に努めていく必要性に迫られています。

ここに至ってという感は否めませんが、各施設においてICTを推進する立場の看護師にスポットが当てられています。なぜなら、ICTの選択は複雑化を増すばかりで、例えば、セキュリティや医療安全はICTで向上できますが、多額の予算や利便性の低下という課題も生じます。さらに、ICTの選択のみならず、それらを介して収集・蓄積されたデータを編集・加工して、意味ある情報に変えていく力量が求められています。私達の先輩が看護界にコンピューターを初めて導入した頃は、看護量の測定に大きな夢と希望を抱きました。それから数十年が経過し、今や効率性、利便性、生産性、医療・看護の質、コスト、マンパワー、リスクといった要因を量り、それらを天秤にかけ、病院および看護部の意思決定を支援していくという重要な役割が担えるまでになりました。そこで、本大会テーマは「量る看護~量れるものは管理できる~」とさせて頂きました。

会場のかごしま県民交流センターは鹿児島中央駅より路面電車で15分ほどの場所に位置しております。近隣には、鹿児島城(鶴丸城)御楼門や黎明館(鹿児島歴史・美術センター)、西郷隆盛銅像といった美観地区もあります。また、繁華街の天文館へも徒歩20分ほどの距離にありますので、大会での活発な意見交換で食もご堪能頂ければと思います。

皆様のご参加を心からお待ち致しております。

第26回日本医療情報学会看護学術大会
大会長 岩穴口 孝
(鹿児島大学病院 医療情報部)

第26回 日本医療情報学会看護学術大会

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